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◆◆◇◆◆◇◆◆◇◆◆◇◆◆◇◆◆◇◆◆◇◆◆◇◆◆◇◆◆2003/1/31◆◆


前回の最後は…



●そしていよいよ店舗展開しようと、物件探しに取りかかったときです。

忘れもしない平成11年8月のことです。

その前の年の8月は、盆だというのに反響がバンバン入ってきました。
「今年も盆が近づくほど電話が鳴るゾ!だから盆休みはナシだ!!!」
なんて会話を社員のみんなと話していたんです。


●8月第1週目の金曜日、チラシが新聞に折り込まれました。なんだ
かいつもより電話が少ない感じが・・・。その週の集計をしてみると反
響率はなんと、1万1千枚に1件。どっどういったことだ!!?つい先
週まで3千枚台だったはずなのが・・・。過去最低の数字。

結局、2週目も3週目もチラシの反響は、一向に上がりませんでした。
「去年がたまたま良かっただけで、8月だからしかたがないか・・・まあ、
9月に期待しよう。秋は1年の中で1番の繁忙期だから」と口ではいっ
てたものの、不安の色は隠せませんでした。


●予定を変更して急きょ、チラシを新しく作り直しました。そうです、9
月に備えてのチラシです。はっきりいってこのチラシ、今まで以上に力
が入りました。そりゃもう死活問題ですからね。当然の話です。

「このチラシは鳴る」「このチラシは鳴る」何度も何度も「鳴る"気"」をチ
ラシに送りながら作っていきした。念力です!(?)

その甲斐あって、仕上がりは納得の出来です。もしかしたら、今まで作
ったチラシの中では最高のできかもしれません。

さっきも言いましたとおり、他社では5千枚に1件なのに対し、私が作っ
たチラシは3千枚台。チラシ作りの神様を呼ばれた私の(だれも言っ
てくれないので自分勝手に言ってます!)最高傑作品です。

「これで反響がないのは、世の中どうかしてる!」「これでダメなら日本
経済は破滅する!!」というくらいのチラシです!!!!いよいよこの
チラシが折り込まれる、その日がやってきました!!!!!!!!!


その結果はー!?????




・・・というところまででした。

さて、今週は一体どんな内容になるんでしょう!



※先週号を復習したいという、勉強熱心なあなたはここをクリック!
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バックナンバーです→ http://www.694-12.com/moel.merum.backnumber.htm



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   反響が激減したとき、迷ったときこそ原点に帰ろう!その1  
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「もしもし、今月に折り込みを発注したチラシ、間違いなく新聞販売店に
納品されてますよね。確認してほしんですが・・・」

「・・・間違いないですか・・・その納品書、申し訳ないですけど早急に
送ってもらえますか・・・」


●結局9月も8月と同じ、1万枚にたった1件の反響。「9月だというの
に一体どうなってんだ!???」私は思わず、折込会社に電話をしま
した。もしかしたら、何かの手違いで新聞販売店に届いていないのか
もしれない、と思ったからです。しかし、確かに折り込まれていました。

さらに次の月、10月も全く同じ。ウンともスンともいいません。私は全
国のリフォーム会社に顔が利く知人に、他の地域のようすを聞きまし
た。すると、このチラシ反響激減現象は、日本有数の激戦区である
埼玉と大阪で起きているというのです。他の知人からも、隣の県はま
だ大丈夫だという情報を聞きました。


●実際に営業エリアを他県に移した会社もあったようです。いやー、
よっぽど隣の県にでも移ろうかと考えましたよ。その話を聞いて。しか
し現実問題として、そんなわけにもいかないし・・・かといって、このま
まじゃホント悲惨なことになってしまう・・・この日から眠れない日が続
きました。

そこで考えたのが、とにかくいろんなパターンのチラシを作成してどん
なチラシが当たるかを探し出すしかないと。そのために、これでもかと
いうくらい作りまくりるしかない。下手な鉄砲も数打てば、そのうち当た
る。もう、やるしかないんです。

そして、そのチラシを営業マン達だけではなく、事務員も皆全員で手分
けをして撒くことを決めました。もちろん、私もやりました。私の感覚が、
時代とずれていないかということを確かめる意味でも、もう一度現場の
勘を戻す意味でも、当たるチラシを探しだす意味でも、チラシを撒きま
した。


●朝6:00からチラシを撒いて、夕方会社に行く生活が1ヶ月近く続き
ました。自分で決めたノルマは、1日千枚。ターゲットは築年数7年以上
の戸建て。

はっきりいって千枚は、結構キツイ。よくポスティングのアルバイトは
チラシを捨てたり2、3枚一緒に入れたり信用できないっていうのを
聞いたことがありましたけど、自分でやってみてわかりましたね。

なぜかっていうと、とにかくただひたすらチラシをポストに入れ込むだ
けの単純作業。300枚撒いたくらいで、足が重くなってるんです。

千枚近くになると、足元のちょっとした段差でつまずいてしまう位、もう
フラフラのへとへと状態。一度休んでしまったらもう動けなくなってしま
うので、千枚撒き終わるまで昼以外は休まないで一気に撒くんです。

何といっても、ポスティングのターゲットが7年以上、これがキツイんで
す。新築が続いてる地域に入ってしまうと、もう悲惨。チラシが一向に
減らないんです。


●チラシを撒き終えて、夕方に出社。それから今度は、営業ミーティ
ング。いままでが天国のようにチラシで集客できて、たいした提案力
がなくてもオーダーが上がってたんです。

しかし今度からのチラシは、ホントきっかけづくりだけのチラシ。提案力
が問われます。以前と何を変えたかというと、衝動買いができるくらい
の単価に絞った商品のチラシにしました。とにかくお客さんが反応する
よう、価格のハードル思いっきり下げる。そして一気に反響率を上げよ
うという計画です。

それって、どんなチラシかというと「色あせのしない畳表替えが4800
円!」とか「パッキン交換、いまなら1000円!」、「あの本場!紀州
備長炭が1キロ500円!!」、「雨トイ清掃1箇所1000円!」、「ひび
割れ補修1Mでたった500円」「家屋診断!料金はゼロ円!!」
「屋根点検無料サービス」といったものです。


●当然これを受注しても、全く金にはなりません。ここから、いかにして
塗装工事や他の大型工事に結びつけるか。ここが大きな「カギ」となり
ます。

ほとんど塗装工事に関係ない、畳とか備長炭から、どのうように切り
出せばいいのか?どんなトークにするといいのか?それからどう展開
すればいいのか?これを営業マン全員が修得するたに、地獄の営業
ミーティングをやるのです。

はっきりいって今のメンバーは、チラシ天国のぬるま湯に今までたっぷ
りと頭までつかっていた者達。甘やかして育ててしまったため、子供が
どうしようもないほどのわがまま息子になってしまった。

この性格を直すとなると、相当の覚悟が必要だ。しかし、こうさせてしま
ったのは親の責任。そう、営業マンの意識を変えるには、相当の覚悟が
必要です。そして、彼等ををぬるま湯につからせてしまったのは、社長で
ある私の責任です。必ずツケは後に回ってくるものです。

週2〜3回の営業ミーティング。朝6:00からのポスティング。次のチラ
シの打ち合わせ、作成。終電ギリギリまでのミーティング。正月中も何
度も電話で打ち合わせ。正月明けは朝6:00に出社、そしてまたミー
ティング。


●そんな日が続く中、ついに当たりのチラシを見つけきました。ポステ
ィングではなんと!200枚に1件の反響率。こんなに数字がよくてい
いのか!!!というくらいの良い数字です。畳やパッキン、備長炭の
チラシです。

このチラシはいける!間違いない!!元ギタリストの感とでもいうので
しょうか(関係ない!)、そんな予感がしたんです。そして、一気にその
チラシを新聞折り込みにかけることにしました。

そのチラシが折り込まれる前日は、まるで子供の出産前のような心境
で、ハラハラドキドキ。チラシが折り込まれる当日を待ちました。


●そして、その当日!遂にやってきました!!この日が!!!!!!
朝9:00過ぎに、早速1本電話が鳴りました。チラシの反響です。そして
また電話が。「よし!この調子ならいけるゾ!!」この電話の鳴るリズム、
この電話のトーン(?)、間違いありません!!!そんな臭いがするん
です!!!!

結果は、大成功です!今までこんなに電話が鳴ったのは初めてとい
う位鳴りました。集計すると、なんと!500件に1件の反響率です!
いいのでしょうか!?こんなに鳴ってしまって!!!!チラシ天国の
復活です!!!!!


●しかし、喜ぶのはまだ早すぎます。問題はこれからです。この畳や
パッキン、備長炭からいかにして塗装に繋げられるかです。いよいよ
連日続けた、あの地獄のミーティングの成果を出す、そのときが来ま
した!!!

まあ、最初から成果が出ることは考てはいません。今までが今までで
したから、腰を添えて、とにかくじっくりとミーティングを繰り返すんです。
急がば回れです。

●・・・それから1ヶ月が経過しました。

時間だけがどんどんと過ぎていくだけで、状況は変わらず・・・。だん
だんと営業マン達の顔に、不安の色が立ちこめてきました。チラシは
ガンガン鳴っているんですが、そこから塗装工事に繋がりません。

「これはとにかく、なんとか早く結果が出るようにしなくては・・・」私も
さすがに焦ってきました。「このままじゃやばいぞ・・」「どうしたらいい
んだ・・」「この方法はムリなのか・・・」

スポーツでも将棋でもケンカでもなんでもそう、勝負の世界は焦って
しまった者が負け。焦ったその時から、負けの始まりなんです。


●そこで私は何を血迷ったのか、いままでメインにしていた塗装を
「床下の備長炭撒き」に方向転換してしまったのです。なぜそんなこ
とをしたかというと、「あの本場!紀州備長炭が1キロ500円!!」
のチラシの反響が良かったからです。

塗装より床下の方が、備長炭はとの関連性があるので、契約に結び
つきやすいと考えたからです。備長炭の驚くべき効果をお客さんに知
ってもらい、床下の点検をして備長炭を撒くことを提案する。この戦略
に切り替えたのです。

後で冷静になって考えてみれば、塗装も提案できない者が、「床下
の備長炭撒き」に変えたところで急に提案ができるようになるわけが
ありません。しかし焦っているときは、そんなことに気がつく余裕すら
ないのです。


●まさに、あり地獄状態です。もがけばもがくほど、あり地獄のワナに
ジワジワと吸い込まれていく・・・

この先、一体どうなってしまうんでしょう!????

この会社は、大丈夫なのか?!!!!


乞う、ご期待!!!!!!!



※この話は実話ですよ  
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□■今週のまとめ■□

〜反響が激減したとき、迷ったときこそ原点に帰ろう!その1〜

苦しいときは、他人の庭の芝生が青く見える


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■今週の変換ミス
 
・「焦点」を合わせる・・・が、「商店」を合わせる、になってしまった。
 
 「笑点」になったら思いっきり笑えたのに・・・なるわけないか。

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【編集後記】


私が19歳のとき、父親を失いました。

生まれてから19年にして、初めて身近に「死」というものに
遭遇したしたのが、自分の父親だったのです。

父は長距離トラックの運転手でした。
日本全国をかけずり回っていて、家に戻るのは月にたったの2〜3日程度。

トラック運転中での追突事故死でした。

即死です。

あさ6:00、母から電話でその知らせを受けました。

「・・・一敏、お父さん、死んだんだよ」

落ち着いた口調で母はいいました。

反射的に「あ、そう・・じゃ、すぐ戻るから・・」と私は言いました。

悲しさも寂しさも、何もありませんでした。

あまりに突然のことで、本当に信じられなかったんです。


実家の札幌に戻りました。

その時、ふと気づきました。

道路ですれちがう人達も、電車に乗っている人達も
みんな、いつもと様子がなにも変わらないことに。

たった1人の父が死んでしまったというのに
街はいつもどおり人であふれ、
何もなっかたかのように行き来している。

言葉じゃ言い表せない程、大変な事態になってしまったというのに、
もう、取り返しのできない事態になってしまったというのに、
街は何も変わらない。笑っている人すらもいる。

テレビもラジオも何も変わらない。

私は父の「死」のショックより、
"父が死んでも、世の中は何も変わらない、何一つ変わらない"
ということにショックを受けました。

当たり前のことなんですけど・・

しかし、生まれて初めての体験だった私は、
このことがショックだったんです。

私の心の世界に変化があっただけで、
私の外の世界は何一つ変わらないんです。変わるわけがないんです。


それから16年後、3年間に及ぶ闘病生活の末
今度は、母が癌で亡くなりました。

私は父の死がトラウマになってしまったのか
「死」というものに何も感じなくなりました。

担当医から母の病状を聞いていたからなのかもせれませんが
自分でも驚くくらいに、母の「死」には冷静でした。


そして、つい先日のことです。

知人が自殺したという知らせを受けました。

昨年、私が仕事のことで迷っているとき、
とても親身に相談をしていただいた方だったんです。

「私は、肉親が事業を失敗して悲惨な結末を目の前で見たから
 とにかく背伸びをし過ぎないで。木戸さんもがんばってください」

相談の中で、このことを強調していっていたのを
今でもよく覚えています。

それなのに・・

私の周りの人の中で、自殺をしたのというのは
初めてです。

信じられない気持ちでいっぱいです。

ショックです。

悔やまれます。


私は以前から、「習慣」というものに注目しています。

成功者には"成功者に共通の思考・行動パターン=習慣"があり
うまく行かない人には"うまく行かない人に共通の思考・行動パターン=習慣"
があるということを聞きます。

子供が親に似る。確かに遺伝子の関係もあるんでしょうが
私は親の影響がかなり強いのではないかと思っています。

「おぎゃー」と生まれた時から、成人して親元を離れるまでの間、
親の行動をずっと見てきたわけです。

親の発する言葉を毎日聞き続けてきたわけなんです。

その体験が今の自分の人格を作っているのです。


私の友人で肥満に悩んでいる人がいます。

親も肥満です。食生活がまるで同じなんです。
その生活パターン=習慣を変えることができないんです。親子して。
はたから見ていると、制御できない思考もまるで同じなんです。


今回の話も、親が事業を興し子も事業を始めたように
親が命を絶ったという経験が、自分が行き詰ったときの
選択肢に入ってしまったんでしょうか・・


だとしたら、今の自分を本当に変えようと思うのなら
本当に腹をくくって、今の自分の思考・行動パターン=習慣
をかえる覚悟が必要だということです。


今回このことを、心の底から考えさせられました。











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